平成25年度の活動

第14回佐賀城下ひなまつり開幕! 2014年2月15日

  徴古館の今年の特別展示は、梨本宮妃となられた伊都子さま(鍋島直大 二女)や娘の方子さま・規子さま、孫の樹勢子さまのおひなさま。中には、10代藩主鍋島直正夫人の筆姫から孫の伊都子さまに譲られたものも。
2月15日、その多くをご出品下さった廣橋興光・静枝ご夫妻、鍋島直晶当会会長らによるテープカットが徴古館前で行われ、佐賀の街中に春の訪れを告げる佐賀城下ひなまつりが開幕しました。徴古館では3月31日まで開催しています。

第5回 香道体験会「初春の香りを楽しむ」  2014年1月26日

 

椛島禅徹先生(志野流香道九州松隠会)と佐賀香遊会の皆 様による御点前で、年頭の祝香である「萬歳香」をおこないました。日本国歌にもなっている和歌に取材した四種の異なる香を聞き分ける組香のひとつです。1 に千代、2に八千代、3に細石とした三つの香炉を試香し、これに巌という1つを加えていざ本番。ランダムに出香される10の香炉が試香のどの香りかを当て あい、最多正解者には記録の料紙が贈られました。繊細な香りの差異に神経を集中させる雅やかな娯楽を、先生のゆったりとしたお話と、宗徧流による呈茶でお 楽しみいただきました。

第21回佐賀城下探訪会「蓮池・諸富探訪」  2013年12月15日

 

初めて城下の東郊外にあたる蓮池・諸富に足をのばした今 年度最後の探訪会。蓮池藩主の登・下城のルートである2代蓮池藩主の名を冠する今宿の了関橋を通り、城下と有明海をつなぐ重要な佐賀江に沿って蓮池往還を 歩き、売茶翁ゆかりの龍津寺や蓮池城下の街並み、館跡や天賜園跡の蓮池公園を巡りました。佐賀藩家老・太田鍋島家ゆかりの諸富では、太田氏創建の太田神社 や菩提寺の慈廣寺、銅の鳥居(県指定重要文化財)のある大堂神社を参拝した後、バスで帰着。長距離行程となった今回も参加者132名と大変盛会でした。ま た来秋お目にかかります。

講演会「鍋島閑叟の書」  2013年12月7日

 

現在開催中の「鍋島閑叟の書」展を記念して、古川英文氏 (佐賀県立佐賀城本丸歴史館副館長)による講演会を開催し、57名にご参加いただきました。書や漢詩のもつ力や意味合い、閑叟の周囲にいた能筆家、閑叟の 書を見るポイントなどを端的に説明された後、展示室で実作品を見ながらの解説へ。書の変化を単純に辿るだけでなく、肉筆の書だからこそ感じとれる閑叟の筆 捌きや息遣いについて具体的にご説明され、ただ文字や詩意を捉えるのとは異なる、閑叟の人柄が見えてくるような解説は、参加者に大変好評でした。

第20回佐賀城下探訪会「八戸 ―城下 西の玄関口」  2013年11月17日

 

少し肌寒い中で行われた第20回探訪会は、約100名の 参加のもと城下西の玄関口となる八戸を巡りました。長崎街道を越え、かつての八戸村(現在新栄町)にまで足を延ばした今回は、龍雲寺をはじめ五龍神社や天 福院で戦国時代の八戸氏の歴史を学びました。このほか街道沿いにみられるノコギリ型の家並みや、城下北側の軍事的な備えである十間堀を歩き、また往時の姿 を残す蛇島の景観や、深町水門の堤防上で有明海までつながる本庄江の広大さを眺めるなど、現在に残る歴史的地形の断片を実感した会となりました。次回は今 年度最後の探訪会。ぐっと足を延ばして蓮池・諸富へ赴きます。

第19回プレイエル小音楽会  2013年10月27日

 

徴 古館展示室に常設されているピアノ 「プレイエル」は、朝香宮家の紀久子女王が鍋島直泰様に降嫁された際の婚礼調度のひとつです。ショパンがこよなく愛したといわれるプレイエル。第19回と なる今回の小音楽会では、ショパンのみの構成によるピアノソロで、大宅恵子さん(佐賀市在住)に演奏いただきました。プレイエルならではの優雅で華やかな 音色で奏でられるノクターン・ワルツ・バラードが次々と小空間・高天井の展示室に響きわたり、芸術の秋にふさわしい心豊かなひと時となりました。

第19回佐賀城下探訪会「龍造寺家ゆかりの史跡めぐり」 2013年10月20日


 
  龍造寺氏時代の城下町をも とに、鍋島直茂・勝茂父子によって拡張・整備された佐賀城下。見事な秋晴れに恵まれ、約140名の参加となった今回は、龍造寺隆信が菩提寺として建立した 龍泰寺や、妙安寺、乾亨院など寺社を主に探訪し、中の館の龍造寺隆信生誕地記念碑では龍造寺家に縁深い多久家の近世の屋敷地に思いを巡らしました。
本堂へあげていただいたり、ご住職のお話をうかがったり、龍造寺一族が住職になった宝琳院ではおせんべいまで頂戴し、普段あまりない機会を楽しみながら、身近にある寺社の縁起に理解を深めた会でした。

 第18回佐賀城下探訪会「佐賀城内再訪」 2013年9月29日


 
  あいにくの断続的な小雨の なか、本年度最初となる探訪会には、最多となる約170名にご参加頂きました。2度目の城内探訪となる今回は、多布施川の流れを眺めながら、早くに埋め立 てられた東堀を中心に廻り、参勤交代の折の本丸御殿から北御門、さらに松原小路を通って呉服町に至るルートを確認しました。佐賀市文化振興課のご協力によ り、鯱の門内部と東堀赤石護岸列についてご説明頂きながら特別見学をさせて頂いたことが、参加者の印象に強く残ったようです。未来に残したい景観について の話も盛り上がった探訪会でした。

 佐賀城下探訪会 配布資料づくり 2013年9月25日


 
  文化庁の支援を受け平成 21年度から続いている佐賀城下探訪会は、9月29日に開催する今年度の第1回目「佐賀城内再訪」で通算18回を数えます。探訪テーマやルートを毎回個別 に設定し、城下絵図などが掲載された40-60ページの配布資料をもとに現場を歩く、郷土の歴史の再発見ができるイベントとして親しまれ、毎回100名前 後の参加者で賑わっています。この日も、徴古館や佐賀県・佐賀市、市民団体などで構成する「さが城下まちづくり実行委員会」のメンバーで次回探訪会に向け た資料作成を行いました。参加ご希望の方はイベントページからお申し込みください。

 講演会「鍋島焼の誕生と発展 ―日本磁器の最高峰」 2013年8月31日

    現在開催中の「鍋島家伝来 陶磁器名品展」を記念して、九州陶磁文化館名誉顧問・大橋康二氏による講演会を行い、雨天にもかかわらず満員御礼となる約60名の皆さまにお越しいただき ました。「鍋島焼の誕生と発展 -日本磁器の最高峰-」と題した講演は、肥前で色絵磁器が誕生し将軍への献上品として発展していった過程を、江戸城での出土例も交えて具体的に説明いただ きました。また、講演終了後には展示室で作品を前に解説いただき、聴衆の皆さまにも好評でした。陶磁器名品展は10月12日(土)まで開催しています。

 

おいしいお煎茶講座と体験会 2013年7月6日

  現在開催中の「生花 去風流」では、最後の家元・松旭堂露山愛用の煎茶道具も展示されています。これにちなみ、生花体験会に引き続いて煎茶体験会を開催しました。煎茶道賣茶流 教授の鍋島順仙窟さんを講師に迎え、煎茶器の解説のあと、七夕節句室礼についての煎茶講座を行い、続いて玉露冷煎席が冷煎点台立礼式で行われました。美味 しいお茶とお菓子をいただいた後は、三人一組で冷煎の体験会。賣茶流順仙会の皆様の指導の下、会場には各自の淹れたお茶に満足の笑みがあふれました。家庭 でも役に立つ体験会でした。

 

松風会室町御流による生花体験会 2013年6月22日

  只今開催中の「生花 去風流」は昭和15年に途絶えましたが、遺された写真の作風に一番近い「松風会 室町御流」による活け込みを、会期中3つの花器を用いて行っています。見学にいらした方々の目を楽しませ、大変好評です。
6月22日(土)には関連イベントとして、永沼峰汀・飯笹峰瑗両先生の指導の下、生花体験会を午前・午後の2回実施しました。「草花の自然のままの姿を活 かす」投入花は去風流に通じ、「風が通る」ように活けるコツも教えて頂きました。宗徧流による呈茶の振る舞いもあり、伝統文化に浸ったひとときでした。

 

「生花 去風流」展 循誘公民館より団体見学 2013年6月3日

  昭和15年に佐賀市柳町(当時は蓮池町)の19世家元・松旭堂露山を最後に途絶えた生花 去風流を紹介する企画展の見学に、佐賀市循誘公民館の講座受講生の皆さまが来館されました。柳町や材木町、呉服町などを含む循誘校区は、19世のほかにも 16世・春草園池水や、18世・松下園一秀らをはじめ数多くの皆伝者を輩出した、とくに去風流が盛んだった地区で、みなさまは地元の先人の文化に想いを馳 せておられました。

 

 第12回研究助成報告会 2013年6月1日

  郷土佐賀に関する研究を支 援する当会研究助成の第12回報告会が徴古館2階で開かれました。昨年度に助成を受けた4名による報告ののち、各研究者に対し当財団理事で徴古館館長の高 島忠平より講評・助言がありました。これらの研究成果は、一昨年度の研究成果と併せ、今秋刊行予定です。

研究報告者・報告内容はこちら

 

企画展「生花 去風流」開幕 2013年5月20日

  江戸後期から昭和前期まで佐賀で盛んだった生花の流派「去風流」の歴史を紹介する企画展が開幕しました。最後の家元の19世・松旭堂露山のご子孫から寄贈を受けた花器には、一部、実際に草花を生けてご紹介しています。
松風会室町御流の永沼峰汀さん・飯笹峰瑗さんのご協力により、草花の自然のままの姿を活かす抛入花だった去風流に近い趣きで生けられた、季節の草花をお楽しみください。

 

第13回研究助成認証式 2013年4月5日

  郷土佐賀の研究を奨励するための公益財団法人鍋島報效会研究助成の本年度分が決定し、徴古館において認証式が執り行われました。今年度の研究助成授与者・研究テーマは、以下の通りです。
秋山博志(佐賀大学)「明治期における佐賀藩(兵)の動向について」/竹下正博(県立佐賀城本丸歴史館)「神像の研究―鳥栖・幸津天満神社の男女神像を中 心に」/市川浩文(県立名護屋城博物館)「徳川大坂城における佐賀藩の石垣普請」守友隆(北九州市立自然史・歴史博物館)「慶長5年(1600)柳川合戦 (八院・江上表の合戦)に関する研究 ―佐賀鍋島氏と柳川立花氏の「関ヶ原」局地戦の語られ方」/西岡一洋(静岡大学)「脊振山山頂付近に自生するブナ小 集団林床における発芽実生の現地探求と保護育成」