2015年11月 鍋島綱茂像

鍋島綱茂像 

1幅 縦57.0㎝ 橫30.6㎝ 絹本着色・紙本墨書 掛幅装

衣冠束帯姿で高麗縁の上畳に座る3代藩主鍋島綱茂(1652~1706)の肖像画。綱茂は父の2代光茂が64歳で隠居するのを待って藩主となったため、就任は44歳と遅かった。
肖像画の上部に貼り合わされた漢詩は綱茂の筆になるもので、元禄11年(1698)2月晦日、江戸の鍋島正兵衛小屋に御成りの際に詠んだものである。
綱茂は、光茂と正室虎の長男として承応元年(1652)に誕生し、元禄8年(1695)に鍋島家の家督を相続した。20歳のとき4代福井藩主松平光通娘の普代と婚姻。綱茂の子女は、唯一の男子千太郎が約1ヵ月で夭折し、5人の女子も多くが1年を待たずに夭折した。その中で唯一成長した娘の伊勢峯の行く末を案じながら55歳で没し、家督は弟の吉茂が継いだ。

展示案内

本品は藩主の座 ―2代藩主鍋島光茂公と跡継ぎ」展(平成27年10月13日~12月5日)に出品します。

ページ上部へ戻る

トップページへ戻る