今年度の活動

第12回 佐賀城下ひなまつり開幕!! 2012年2月18日

 

今年も始まりました、佐賀城下ひなまつり。今日は小雪の舞うあいにくの天候でしたが、初日から多くのお客様が、ひと足早い春の訪れを楽しまれていました。今年の見どころは、何といっても御台人形! 明治天皇の孫にあたる紀久子様(13代鍋島直泰夫人)が天皇家より拝領した全国的にも貴重なお人形で、鍋島家に伝来する3基の御台人形を初めて一堂に公開しています。
会期中(3月31日まで)の土・日・祝は、呈茶や折り紙教室、朗読会やお琴の演奏などイベント盛りだくさんです。
皆さまのご来館を心よりお待ちしています。

 洪家一族ご来館 2012年2月18日

 

 

豊臣秀吉の朝鮮出兵(文禄の役)の際、佐賀へ連行された洪浩然(1582-1657)は本名雲海、当時12歳でした。能書家として、また初代藩主鍋島勝茂に殉死したことでも知られています。その子孫と、韓国での兄弟の子孫60名弱が一堂に会し、佐賀市木原の阿弥陀寺や高伝寺に墓参したのち徴古館を訪問されました。高島忠平館長の挨拶後、佐賀城下絵図に描かれた「雲海」の住まいや子孫の屋敷を紹介し、佐賀藩で重用されていたとの説明に、先祖がつらい目に遭っていたのではと按じていた韓国側の方々も安堵されたようです。その後、呈茶や雛祭りなど和の文化を楽しんでいただきました。

 お香イベント「初春の香りを楽しむ」 2012年1月22日

 

今年で3年目となったお香体験ですが、今年は従来の「源氏香」とは趣向を変えて「初春香」を行いました。順次、香席にまわってくる5種の香りを聞き分ける「源氏香」と違い、計11種を聞く「初春香」は、「難しかった」との感想が多く聞かれました。ただお点前をして頂いた椛島禅徹先生からは「当てることよりも雅な世界に浸る時間こそが大切」とのお言葉があり、ご参加の方々は日常では接する機会の少ない香道の世界を楽しみ、終了後は宗徧流による呈茶でゆったりとした時間を過ごされていました。

 

第4回佐賀城下探訪会「鍋島家発祥の地と佐賀城築城の源流をたどる」 2011年12月11日

 

文化庁の支援を受け、9月から月に1回行ってきました佐賀城下探訪会の最終回にあたる今回は、城下を離れ佐賀市北部へ。鍋島家春日御墓所、新発見の佐賀城石丁場跡、肥前国一の宮・與止日女神社、城下への導水施設の石井樋、城下町のルーツ蛎久地区、鍋島家発祥の地である鍋島地区の御館の森や観音寺など約10kmの道のりを84名の参加者で歩きました。次回開催を待ち遠しく望む声を多数頂きましたので、来年度も皆さまと一緒に城下探訪を楽しめるよう計画を進めたいと思います。

 

講演会「甦る佐賀城」 2011年11月26日

 

佐賀城築城400年を記念して開催中の企画展「歴代藩主と佐賀城」にあわせ、石垣研究機構代表・高瀬哲郎氏による講演会を開催しました(参加者:48名)。近世城郭の石垣の歴史概説から始まり、佐賀城の城郭史の中での位置づけ、天守台跡発掘調査の成果や石丁場(採石場)について、さらには肥前鳥居や手水鉢まで石の文化の広がりに、聴衆の皆さまも熱心に傾聴されていました。石丁場跡などは12月11日(日)の城下探訪会で見学予定です(詳細はイベントページ)。

 

第3回佐賀城下探訪会「城下の医史跡めぐり」 2011年11月13日

 

爽やかなまち歩き日和に、佐賀城下探訪会(文化庁補助事業)の第3回目「城下の医史跡めぐり」を開催しました(参加者:66名)。城下絵図や屋敷帳の読み解き成果をもとに、佐賀大学・青木歳幸先生らの解説を聞きながら八幡小路や片田江に多い医者の屋敷地跡や墓所、医学寮跡などを巡りました。馴染のうすい医療の歴史にも、「新鮮な切り口で勉強になった」との声がアンケート回答に多く、種痘や医業免札制度などを全国に先駆けて実施した佐賀藩の先進性を現場で感じられた探訪会でした。次回探訪会は12月11日(詳細はイベントページ)。

雛人形の修復 2011年10月17日

 

一昨年に引き続き、東京都在住の修復家・新井榛名氏による雛人形の修復が17日から8日間の日程で行われています。今回対象となるのは、昭和6年に朝香宮家から鍋島家に降嫁された紀久子様の貴重な御台人形3躯と次郎左衛門雛1躯、および小城鍋島家伝来の古今雛(佐賀市所蔵)です。修復を終えた御台人形は、来年が紀久子様初節句から100年にあたるのを記念し、第56回展「鍋島家のひなまつり」(2012年2月18日~3月31日)でお披露目予定です。

第2回佐賀城下探訪会「佐賀城内めぐりと天守台跡発掘現場の見学」 2011年10月9日

 

爽やかな秋晴れのなか、佐賀城下探訪会(文化庁補助事業)の第2回目としていよいよ本丸に(参加者:101名)。城内に残る往時の建築物は鯱の門(国重文)だけですが、重臣屋敷地内にあった池泉の名残りと思われる2つの庭園を見学し、古絵図や発掘調査成果を現場で参照し、高瀬哲郎氏による石垣と天守台跡発掘現場の詳細な解説により、往時の佐賀城内の姿をイメージできる見学会でした。11月26日(土)には徴古館で高瀬氏による講演会「甦る佐賀城」を開催します(要入館料)。次回の探訪会は、11月13日(日)「城下の医史跡めぐり」(要予約)。

文化庁事業打合せ会 2011年10月5日

 

御城下絵図を読み解くことで地元の歴史を再認識し、まちづくりへつなげる目的で行っている文化庁補助事業は、今年で3年目。さが城下まちづくり実行委員会のメンバーが毎月1回、徴古館で打合せ会を行い、実施状況の報告や探訪会のルート検討を行っています。この日は次回の探訪会に向けた配布資料づくりを全員で行いました。当日の参加予約は100名近く入っているところ、40ページほどある資料を多めに200部製本しましたが、約20名で取り掛かれば30分少々の仕事。資料片手に歩く探訪会は次の日曜(10月9日)です。

第1回佐賀城下探訪会「鍋島家ゆかりの寺社めぐり ―本庄地区」 2011年9月11日

 

3年目となる佐賀城下探訪会(文化庁補助事業)の第1回を開催しました。鍋島家の菩提寺である高伝寺のほか、本庄神社、清房(直茂の父)建立の東光寺、藩祖・直茂の生誕地、直茂修学の寺・梅林寺、2代光茂が建立し、歴代藩主の早逝の子女の墓地がある善應庵など計12ヵ所を講師やご住職のお話しを聞きながら巡りました。城下絵図の範囲を超え南へ延々と進む約9キロの行程も、88名の参加者からは「初めて訪れる寺社がほんとんどで良かった」との声が聞かれました。次回は佐賀城築城400年を記念し「佐賀城内めぐりと天守台跡発掘現場の見学」を10月9日に開催します【要予約】。

講演会「佐賀の歴史と城郭」 2011年7月23日

 

佐賀城築城400年を記念して開催中の企画展「鍋島直茂・勝茂の時代」にあわせ、高島忠平館長による講演会を開催しました。古代の吉野ヶ里遺跡、中世の山城など通史的な流れの中で肥前の城郭の歴史を辿る内容に、聴衆70名が耳を傾けました。終了後、通史を踏まえた上で、近世初期の鍋島直茂・勝茂による佐賀城築城関連資料の展示解説は、理解が深まったと好評でした。

徴古館前にはためく「佐賀城築城四百年」旗  2011年7月4日

 

佐賀鍋島藩35万7千石の居城「佐賀城」は戦国期龍造寺氏の「村中城」を拡張して整備されたといわれています。慶長8年(1603)本丸総普請に着手し、12年に西の丸三階櫓、14年には天守閣が竣工。そして、16年(1611)にほぼ完成した本丸御殿に初代藩主鍋島勝茂が入城します。この年から数えて今年は400年の節目に当たります。佐賀市では3年計画で「天守台跡」の発掘調査や文献調査を実施し、佐賀城の謎に迫ります。鍋島家の家紋をあしらった「佐賀城築城四百年」の旗も佐賀市観光振興課によって作成され、徴古館前にも設置されました。これから200本の旗が各所ではためき、機運を盛り上げます。

第17回プレイエル小音楽会  2011年7月4日

 

徴古館のピアノ「プレイエル」は、朝香宮家の紀久子女王が鍋島直泰様に降嫁された際の婚礼調度のひとつです。今回はこのプレイエルと、ヴァイオリン・チェロの三重奏(ピアノトリオ)によるコンサートとなりました。ヴァイオリンを吉本恭子さん、チェロを中原豊子さん、ピアノ演奏を百武奈麻子(なおこ)さんにお願いしました。
午前の部・午後の部あわせ、お集まりの97名の皆さまは、ヴァイオリン・チェロの豊かな音と響きあう歴史あるプレイエルの優しい音色に、梅雨の蒸し暑さを忘れるひと時を過ごされていました。

 『城下大曲輪内屋敷帳』発行  2011年6月20日

 

当財団では、元文5年(1740)に佐賀藩が作成した『城下大曲輪内屋敷帳』を活字化し出版しました。佐賀城下の土地台帳にあたる資料で、1000軒近くにのぼる佐賀藩士の屋敷地について、1軒ごとに東西南北の長さと居住者名を綿密に書き上げています。またその記載内容はセットで現存する城下絵図と対応しており、本書には絵図もカラーで収録。数ある城下絵図の中でも、屋敷帳とセットで現存するのはこの元文年間のものだけです。1部¥2,500で徴古館にて頒布しているほか、電話・FAX・Eメール等でも受付けております。A4版/321頁。 詳しくはこちら

佐賀城築城400年記念事業第1弾「佐賀城とまちづくり」  2011年6月12日

 

今年が佐賀城築城400年にあたるのを記念し徴古館で開催中の「鍋島直茂・勝茂の時代」展では築城当時の謎に迫っています。佐賀県教育委員会と佐賀市教育委員会の主催で佐賀県立佐賀城本丸歴史館を会場に行われた特別講演会では、旭学園理事長(徴古館館長)高島忠平氏の「佐賀城とまちづくり」の講演、引き続いての6名による座談会では当館主任学芸員藤口悦子も加わりました。これに先立ち実施された重要文化財「鯱の門及び続櫓」の特別公開では雨中にもかかわらず200名もの参加があり、本物の魅力と関心の高さに、今後の事業展開が楽しみになりました。

第10回研究助成報告会 2011年6月4日

 

郷土佐賀に関する研究を支援する当会研究助成の第10回報告会が徴古館2階で開かれました。昨年度に助成を受けた4名による報告ののち、各研究者に対し佐賀大学地域学歴史文化研究センター教授の青木歳幸先生より講評、ご助言を頂きました。今回の報告は以下の通りです。これらの研究成果は第9回報告内容と合冊し今秋に刊行予定です。 

・野上建紀 「肥前磁器の海上交易ネットワークの研究 ―アジアの港市とメキシコ諸都市の出土状況について」
平岡隆二 「『大円分度』の研究 ―佐賀とエジンバラに現存する北条流測量器具」
田中由利子 「脊振弁財嶽国境争論と鍋島氏」
研谷紀夫 「鍋島直正の葬儀と国葬の成立に関する基礎的研究」 

第11回研究助成認証式 2011年4月6日

 

  郷土佐賀の研究を奨励するための財団法人鍋島報效会研究助成の本年度分が決定し、徴古館において認証式が執り行われました。今年度の研究助成授与者・研究テーマは、以下の通りです。・岡寺   良(九州歴史資料館) 「寺院遺構からみた背振山上宮・東門寺跡と中宮・霊仙寺跡の研究」
・松下 久子(長崎県文化振興課) 「肥前磁器における漆装飾の変遷と展開」
・馬場 良平(塚崎・唐津往還を歩く会) 「伊能忠敬測量隊の肥前国(特に佐賀県内)踏査とその足跡を追う」
・平尾 洋美(佐賀県芸術文化育成基金) 「佐賀にわか ―その系譜と佐賀の芸能」