鍋島報效会

設立の趣意

財団法人鍋島報效会は、昭和十五年八月二十日、佐賀鍋島家十二代当主侯爵鍋島直映により設立されました。直映公は、既に鍋島家により設置されていた博物館「徴古館」の経営、郷土の史跡及び郷閭の偉人・傑士の遺跡保存事業の助成、教育事業に対する助成、社会事業に対する助成を目的とし、鍋島家の郷土佐賀に於ける所有地の大部分を投じられました。「報效」とは恩に感じて力を尽くすの意で、「郷土人士ノ旧来ノ情誼二酬ユル」とあり、多くの社会事業に心血を注がれた直映公の郷土佐賀に対する感謝の意を汲み取ることができます。以来、当会は県下に於ける文化・教育の振興に資し、且つ之を奨励助成すると共に社会事業に貢献すべく活動をしています。

趣意書

 

設立者 侯爵鍋島直映

侯爵鍋島直映明治5年7月17日東京麹町区永田町の鍋島邸に生まれる 20年叙正五位 24年英国留学 31年叙従四位 同年ケンブリッジ大学歴史科卒業、バチェラー・オブ・アーツを取得、5年後にはマスター・オブ・アーツを受く 又正四位に叙せられる 37年外務省嘱託として韓国及び満州方面へ出張 39年渡韓、統監府より韓国に於ける農事調査を嘱託せらる 大正4年叙従三位 10年家督相続 襲爵、貴族院議員就任 14年叙正三位 昭和8年叙従二位 11年勲四等瑞宝章 17年叙正二位 18年12月10日渋谷区の自邸にて薨去、享年72歳 勲三等瑞宝章