2011年11月 胴箔地花車散銀杏模様縫箔

胴箔地花車散銀杏模様縫箔

どうはくじはなぐるまちらしいちょうもようぬいはく
江戸時代(18世紀)  丈149.8㎝ 裄68.0㎝

 

枝垂桜と牡丹を載せた源氏車。また、大きな銀杏の葉は神域からの届け物を意味するのであろうか。ついつい物語世界へと誘われる作品である。「御能御面其外御道具」(鍋島文庫072-2)によれば、「御胴鉑 地金牡丹桜鴨脚車縫模様」と記されている。鴨脚は銀杏の別称だが、この大きな銀杏の表現は、将に鴨の足に見立てたくなるのも頷ける。裏地は緋練絹。歴代藩主の中でも特に能楽の嗜みが深かった3代藩主・鍋島綱茂所用と伝わる。

 

2011年が1611年(慶長16年)の佐賀城築城から400年の節目にあたるのを記念し、徴古館で開催した佐賀城築城400年記念展「歴代藩主と佐賀城」展(9月26日[月]~12月3日[土])に出品いたしました。

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