2012年5月 黒漆塗杏葉紋散唐草蒔絵茶弁当

黒漆塗杏葉紋散唐草蒔絵茶弁当

くろうるしぬりぎょうようもんちらしからくさまきえちゃべんとう
幅46㎝ 高さ43.5㎝  江戸時代後期(19世紀)



江戸時代、参勤交代や社寺参詣、婚礼や葬儀といった大名行列の場においては、身分格式に応じた各種の行列道具が必要とされた。乗物・挟箱・立傘・長刀・槍・蓑箱などで、これらは家紋を付けた揃いの仕様で整えられた。 
本資料も行列道具の一つで、茶弁当という。携帯用の茶道具や飲食道具を屋根付きの箪笥二つに納め、吊り金具に棒を通して前後に担う。黒漆地に佐賀藩主鍋島家の家紋である筋杏葉紋を散らし、唐草模様をあらわす。対となる半荷は火災に遭い損傷しており(写真奥)、担い棒や日覆い、内容品の多くは失われているものの、東京の鍋島本家に伝来した数少ない行列道具の遺品として貴重である。
 

展示案内

本品は、第57回展「佐賀藩 長崎警備のはじまり」展(平成24年5月28日~8月4日)で公開しました。