平成20年度の活動

2008年4月1日~2009年3月31日開催分

「佐賀城下ひなまつり」開催中 2009年3月1日

「佐賀城下ひなまつり」開催中   今年も開幕しました「佐賀城下ひなまつり」。9回目を迎える今年は、いっそう充実したイベントが盛りだくさんで皆様をお迎えしています。徴古館では今年ならではの見どころとして、おひなさまが身にまとった衣裳の実物版にあたる、束帯(そくたい)や十二単などの「有職(ゆうそく)装束」を展示しています。
3月3日のひなまつりを間近に控えた日曜日、徴古館は小さなお子様連れの家族や友人、恋人同士など、1000人を越える多くのお客様でにぎわいました。ひなまつり期間中(3月31日まで)は無休です。皆様のお越しをお待ちしています。

おひなさまの写真撮影 2009年2月13日

おひなさまの写真撮影   来週に開幕を控えた佐賀城下ひなまつりにあわせ、ポストカード(絵はがき)用の写真撮影をしました。普段の展示ではおすまし顔で座るお内裏様とお雛様も様々な表情を見せ、普段は横一線の五人囃子が自由な位置で音を奏でる様子など、写真でしか見られない楽しい世界が広がっていました。できあがり次第、館内で販売中のラインナップに追加予定です。

2009年2月3日 新発見「東遊歌風俗歌」の調査

 新発見「東遊歌風俗歌」の調査   昨年9月に存在が確認された「東遊歌風俗歌」の本格的な調査を実施しました。調査には獨協大学飯島一 彦教授、上野学園大学福島和夫教授、法政大学スティーブン・ネルソン教授にあたっていただきました。書風や紙質、装丁などの検討、また重要文化財「東遊歌 神楽歌」との比較の結果、書写年代が平安後期とほぼ断定され、重要文化財級の資料であることが確認されました。当日の夕方には記者会見を開き(左写真)、 翌日の各紙で広く紹介されました。

2009年2月3日 市議会議員らの視察

市議会議員らの視察   昨年10月に佐賀市と締結した「徴古館を活かしたまちづくり基本協定」に基づき、いよいよ周辺整備に着手することになりました。この日は市議会の「中心市街地活性化調査特別委員会」のメンバーを中心に関係者36名が公園整備区域や徴古館そのものを視察来館されました。
展示室内のほか、普段は未公開の2階フロアや収蔵庫を案内のあと、歴史や現状、鍋島家の佐賀に対する思いなどを説明し、理解に努めました。特に収蔵庫では資料の豊富さに驚嘆、早急な調査整理の必要性を説かれる方が目立ちました。

ボランティアガイド研修 2009年1月21日

ボランティアガイド研修   毎年恒例の佐賀城下ひなまつりの時期が今年もいよいよ近づいてきました。この日は期間中に会場や街なかを案内するボランティアガイドの事前研修の一環として、徴古館にも来館されました。今年のひなまつりは2月21日(土)開幕です。

ギャラリートーク「徴古館再開に至るまで」 2009年1月17日

  今年度、三期に分けて開催 した徴古館再開1周年記念特別展に合わせ、ギャラリートーク「徴古館再開に至るまで」を行いました。長年、鍋島家伝来資料に関わってきた藤口主任学芸員 が、国宝・国重要文化財を含む鍋島家からの文化財一括寄贈という再開にこぎつけた背景や、東京から佐賀への文化財の大移動、また鍋島家伝来品を佐賀で公開 する徴古館の役割など、普段の展示からは見えない舞台裏を紹介しました。50名以上の聴衆のみなさまにお越し頂き、地元の方々が鍋島家に対して持たれてい る関心の高さに驚かされました。

雅楽演奏会(1) 2008年12月7日

  鍋島家における雅楽の世界をご紹介する「冬の名品展 ―国宝催馬楽譜と雅楽の世界」を開催中の徴古館で、佐賀大学雅楽部による演奏会を開催しました。古典と現代曲の2部構成からなり、古典の部では耳馴じみのある「越殿楽」などに加え、展示中の国宝「催馬楽譜」にちなみ、通常は演奏される機会の少ない催馬楽の中から「更衣(ころもがえ)」を演奏し、また雅楽に傾倒した11代直大公が編曲した「五常楽(ごしょうらく)」の復元も実現しました。

雅楽演奏会(2) 2008年12月7日

  第2部では、篳篥と鍋島家ゆかりのピアノ・プレイエルとのコラボレーションや、実際に鍋島家で用いられていた江戸末期の篳篥による現代曲も披露されました。今回の演奏は貴重な八畳敷の鍋島緞通を舞台に行われ、聴衆の方々にも鍋島家伝来の緞通にお座りいただきました。寒い師走の一日、徴古館は午前・午後あわせて100名を超える超満員。展示と演奏を目と耳で感じ、館内いっぱいに広がった鍋島家独特の雅楽の世界に浸られていました。

ギャラリートーク「深堀家・松浦山代家文書の世界」 2008年10月10日

  今回のトークテーマは、「深堀家・松浦山代家文書の世界」。現在開催中の第43回展「秋の名品展 ―名刀と古文書の世界」に出品中の深堀家文書と松浦山代家文書(ともに国重要文化財)という2つの中世文書について、岩松要輔館長がお話ししました。一般的に難解なイメージの文書も、鎌倉~南北朝の時代背景や現代との対比、源頼朝や足利尊氏など文書の中に登場するポピュラーな人物名などを手掛かりに文書の世界をご案内。この日お集まり頂いた約30名の方々も、中世の佐賀(肥前国)を物語る文書の世界に浸っておられました。本展は会期を延長し11月1日(土)まで開催しております。

ギャラリートーク「鍋島家伝来の刀剣と刀装具」 2008年9月20日

  現在開催中の第43回展「秋の名品展 ―名刀と古文書の世界」にあわせ、研師の今川泰靖氏によるギャラリートーク「鍋島家伝来の刀剣と刀装具」を開催したところ、30名近い方々にお集まりいただきました。展示中の佐賀藩主らが用いた刀について、時代による特徴の解説に耳を傾けられ、また刀装具も分かりやすい解説とともに、特別にご用意いただいた小柄などに実際に触れて感激されていました。終了後も多くの方が展示室に残られ、いっそう熱心な眼差しで鍋島家の名刀の世界に見入っておられました。

国文学資料の調査 2008年9月19日

  次年度より国文学研究資料館による鍋島家伝来の国文学資料調査が行われるのに伴い、この日から予備調査が始まりました。調査方針の概略について協議した後、実際に国重要文化財「東遊歌神楽歌」や和歌懐紙かどの調査に着手されました。その中で国重文「東遊歌神楽歌」と装丁が同じ「東遊歌風俗歌」も発見され、注目が集まりました。今後の調査による成果が楽しみです。新出の「東遊歌風俗歌」は「冬の名品展 ―国宝催馬楽譜と雅楽の世界」(12月1日から)で初公開いたします。

「秋の名品展」団体見学 2008年9月17日

  8月25日から始まりました「秋の名品展 ―名刀と古文書の世界」は徴古館再開10周年を記念した特別展の第二弾ですが、好評のうちに推移しています(10月25日迄)。特に日本刀の好事家には大好評のようです。本日は熊本博物館ボランティアの会の皆さまが遠路多数お越し頂き、熱心に観覧されました。普段から本物に触れ、観る眼を養ってこられた方々で、異口同音に素晴らしいとお褒めを頂きました。

 

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